今回は、ASDの対人関係を最速で
劇的に良くする究極の改善法に
ついて話します。
ASDの人は特に人間関係に
不安や不満を持ちやすく
自分は出来ているのに
周りが出来ていないという
なぜ、そうなるのか理解できない状態が続き
毎日、ストレスが溜まり続けます。
今回はそんな人間関係が苦手なASDの方のために
究極の改善法【全8選】を
ご紹介します。
目次
アスペルガー症候群の対人関係の難点
・冗談が通じない
・挨拶が出来ない
・人付き合いが苦手
・感情の起伏が激しい
・強い劣等感が常にある
・雑談に意味を感じず苦痛
・常に大きな不安に襲われる
・話し方が独特だと言われる
・素直に謝ることができない
・本音と建て前が分からない
・怒ると爆発的にキレてしまう
・指示されないと何も出来ない
・自分に合った仕事が分からない
・正義感が強すぎて融通が効かない
・少しの恐怖でも命の危険を感じる
・他人の気持ちや行動に共感できない
・こだわりが強く周りに合わせられない
・なんか周りの人と自分は違うと感じる
・怒ってないのに機嫌が悪いと思われる
・普通に生活してるのにストレスが溜まる
・自分より弱い人を見ると優越感を感じる
・好奇心が強く場の空気が読めない発言をする
・自分の世界に入ってしまい周りが見えなくなる
究極の改善法で得れる25個のメリット
① 雑談が楽しくなる
② 融通が効く人になる
③ 自然な笑顔で話せる
④ 普通に話しが出来る
⑤ 周りに合わせられる
⑥ 落ち着いて行動できる
⑦ 常に機嫌が良く見える
⑧ 挨拶が出来るようになる
⑨ 人付き合いが楽しくなる
⑩ 爆発的にキレる癖が治る
⑪ 感情の起伏を抑えられる
⑫ 素直に謝ることができる
⑬ 本音と建て前が理解できる
⑭ 大きな不安に襲われなくなる
⑮ 自分に合った仕事が見つかる
⑯ 自分より弱い人に優しくなれる
⑰ 場の空気を読んだ発言が出来る
⑱ 強い劣等感を抑えることが出来る
⑲ 他人の気持ちや行動に共感できる
⑳ ストレスが溜まらない生活ができる
㉑ 指示されなくても自分で判断できる
㉒ 命の危険ほどの恐怖を感じなくなる
㉓ 自分を客観的に見て周りに配慮できる
㉔ 冗談を交えた雑談が出来るようになる
㉕ 周りの人と同じような振る舞いが出来る
アスペルガー症候群の対人関係が劇的に良くなる究極の改善法【全8選】
① 自分の劣等感に気づく
② 好きなものリストを作る
③ 自分に合った職業を探す
④ 実況中継して自分を客観視する
⑤ 共感することをマニュアル化する
⑥ 笑顔を習慣にするためのアンカリング
⑦ 無意識にこだわっていることを認識する
⑧ 興味がないことに興味を持つ訓練をする
① 自分の劣等感に気づく
劣等感とは自分が他人より劣っているというネガティブな感情です。
劣等感は定型発達の普通の人たちも持っていますが、アスペルガー症候群の人は特に劣等感が強い傾向があります。
アスペルガー症候群の人は定型発達の普通の人たちが当たり前に出来ているコミュニケーションが、正常に出来ない傾向があるので小さな失敗を繰り返すことが多いです。
小さな失敗を繰り返しているうちに、その失敗を防ごうと過度に周りに気を使ったり自分はダメなヤツだと責めて強い劣等感に襲われます。
自分の劣等感を隠すために、自分より弱い立場の人に自分の能力の高さをアピールしたり優越感に浸る特徴もあります。
劣等感や優越感が強すぎるアスペルガー症候群の人は自分が極端な思考に陥っているという自覚がありません。
自分の劣等感に気づく方法
強い劣等感を持つアスペルガー症候群の人の5つの特徴と原因
① 過剰な比較癖がある
② 視野が狭くなっている
③ 自己肯定感が低い
④ 完璧主義・理想が高い
⑤ 負けず嫌いな性格
①過剰な比較癖がある
強い劣等感を持つ人は何事も過剰に人と比べがちで、原因は兄弟や友達と比べられてきたり、SNSを頻繁にチェックするなど、他人との比較が当たり前になっている現代社会が原因。
例えば、楽しそうにはしゃいでいるクラスメイトを見て、自分は話し下手でつまらない人間なんだと落ち込んだり、友達が可愛いねと褒められているのを見て、自分は容姿が悪いのだと悩む。
隣の芝生は青いと言うように、人のことはどうしてもよく見えるもの。
強い劣等感を持つ人は、他人のいいところや、たまたま上手く行ったところと、自分の苦手なところや、たまたま上手く行っていないところを比べがち。
自分がポツンと一人でいるときに、クラスメイトが楽しくはしゃいでいても、自分がクラスメイトより絶対的に、劣っているということには繋がらない。
人の良いところはいろんな場合にいろんな形で現れるので、隣の芝生に気を取られて自分の良いところや魅力的なところが見えなくなる。
自分はダメだと感じたら過剰な比較をしていないか自分自身をチェックしてみるのが大切。
② 視野が狭くなっている
強い劣等感を持つ人は視野が狭くなっていて、視点が一つになっているという言い方ができる。
視野が狭くなる原因としては自分の短所やよくないと感じるところにばかり目がいき、他の考えを取り入れられないことが挙げられる。
例えば、友達のAちゃんは目が大きくて素敵と思い、自分は可愛くないんだと強い劣等感を持ったとする。
そのとき女の子の魅力を目の大きさという視野、視点からだけで見ている。
人の魅力は一つの条件だけで決まるものではなく、目が大きいことは魅力の一つにすぎない。
スタイルがいい、笑顔が可愛い、楽しい会話ができるなども、魅力で小さい目が魅力的なことだってある。
自分の目がAちゃんよりも小さいからと言って、全体的にAちゃんよりも魅力がないという話ではない。
B大学に合格できなかった自分はダメ人間だと、思い込んでいる人はB大学という視点だけで人の価値を見ている可能性がある。
自分の強い劣等感が狭い視野、一つの視点にとらわれたものでないか考えることが大切。
③ 自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人も強い劣等感を持つ傾向にある。
自己肯定感とは自己を肯定する感情のことで、自分自身を正しいと認めること。
欠点も含めて自分は全て正しいと思える感情。
自己肯定感が低くなる原因としては、他人と比べて自分の短所にばかり目が向いていることが挙げられる。
自己肯定感が高い人は自分の長所も短所も、まとめて自分にOKを出している。
自分は人見知りだし美人でもないけど、絵が上手だし一緒にいて楽しいと言ってくれる友達がいるので私は自分に満足している。
自己肯定感が低い人は短所だと自分が思っているところばかりに目を向け、それが強い劣等感に繋がる。
強い劣等感を克服するには自己肯定感を高める必要がある。
欠点も含めて自分は自分。
自分にはいいところもたくさんあるから変に悩む必要はない。
自分が欠点ばかりに目を向けているときは、全てにOKを出してみると良い。
④ 完璧主義・理想が高い
完璧主義や理想が高い人は劣等感を感じやすいと言われている。
成功よりも失敗やミスに気を取られ、できなかった部分に目がいくため。
完璧主義でミスを過度に気にする人の方が、劣等感を強く感じやすいという研究結果もある。
完璧主義、理想が高いゆえに劣等感を感じる例として、テストで90点だったが100点を取れなかったので自分はダメだ。
試合には勝ったがプレーでミスをしてしまったので自分は喜んではいけない。
何事もしっかりこなそうとするのはよいことだが、過度に気にしてしまうと良いところに目が向きづらくなってしまう。
完璧を求めすぎていないか理想が高すぎないかを見つめ直して軌道修正すると良い。
⑤ 負けず嫌いな性格
負けず嫌いな性格の人は相手より優位に立とうという意識が働くので、他人と比較するため自分が劣っている場合には劣等感を感じる。
競争の捉え方で劣等感の感じやすさは変わるとされている。
・競争は自己を向上、成長させるものと捉えている
→ それほど劣等感を感じない
・競争は他人に認めてもらうためのものと捉えている
→ 劣等感を感じている
もし負けず嫌いならどうして負けず嫌いなのかを考えてみて競争に対しての考えを変えてみることで劣等感を感じにくくなる。
強い劣等感を克服する8つの方法
① 強い劣等感を抱かせる環境から抜け出す
② 視野を広げ視点を変える
③ 目標を決める
④ 小さな成功体験を積み重ねる
⑤ ネガティブな感情が湧いて来たら思考を止める
⑥ 理想の自分を絵に描く
⑦ 原因の理解と深掘りをする
⑧ 趣味やポジティブな言葉に触れる
① 強い劣等感を抱かせる環境から抜け出す
強い劣等感を抱かせる環境からは、抜け出したり距離を置いたりすると良いです。
例えば、進学校で優秀な同級生に囲まれて強い劣等感を抱いた場合、自分に合った学校に転校するという方法。
学校には在籍しつつクラスメイトとは距離を置いて、塾や習い事の場で楽しく過ごすという方法もある。
環境とは学校や職場などの実生活、人付き合いだけでなくSNS、ウェブサイト、マンガ、テレビ、映画なども含む。
強い劣等感を抱かせる環境から離れて、自分の価値を見直し自分を回復することが大事です。
② 視野を広げ視点を変える
強い劣等感を感じたときこそ視野を広げ、視点を変えてみることが大切。
自分が劣っていると感じているときは、視野が狭くなっている可能性がある。
「A大学に行けなかった自分はダメだ」と思っている人は、人の価値を「A大学に行っているかどうか」という点だけで判断している。
次のような問いかけを自分に行うと、劣っていると思っていた部分が実はそうではなかったということもよくある。
「A大学出身ではないけれど、素晴らしい人はいないだろうか?」
「A大学の学生になることだけが、人生の目標なのだろうか?」
視野を広げられると他人と自分は違って当たり前だと気づき自分自身を受け入れることができる。
自分の視野が狭くなっている、視点が一つになっている可能性がないか、一度考えてみてほしい。
③ 目標を決める
強い劣等感をどうしても拭えないのであれば、目標を決めて努力してみると良い。
健全な劣等感は成長するエネルギーになる。
劣等感をバネにして努力することは、健全な劣等感の克服法。
ゴールがあった方が努力しやすいため、目標を決めることが大切。
まずは自分の「強い劣等感」を「健全な劣等感」に変えてみよう。
例えば、次のようなイメージ。
「こんなことも出来ない自分自身はダメ人間だ…」
→→→
「もう一回だけ頑張ってみよう!」
例えば、A大学に行けなかったことに強い劣等感を抱いているのなら、もう一度だけ、A大学を目指してチャレンジしてみよう。
その結果、A大学に合格できれば強い劣等感はなくなる。
例えA大学に合格できなかったとしても、「最後まで努力した」「諦めずにがんばれた」という事実が劣等感を解消してくれる。
あなたもぜひ「健全な劣等感」をバネに目標に向かってチャレンジして欲しい。
④ 小さな成功体験を積み重ねる
「何かができた成功体験」を積み重ねることで、強い劣等感を克服していく方法もある。
「成功体験」といっても大きなことである必要はない。
次のような小さな実践しやすい目標を立て成功体験を積み重ねていくと良い。
・朝、10分だけウォーキングをする
・毎日、寝る前に英単語を覚える
どんな小さなことでもできると自信がつき、別のことにもチャレンジできるようになる。
キズキ共育塾という塾のある講師は、挫折による強い劣等感に悩んでいたとき、「毎日、違う駅やバス停で降りてみる」というチャレンジをはじめた。
「今日も新しい駅まで行って降りることができた」という達成感は、「自分はできる」といった小さな勇気を与え続けてくれたそうだ。
「成功体験」を積み重ねるときに注意することは、あれもこれもと一度にたくさんやらないこと。
ウォーキングも、英単語も、ダイエットも全部しなくては…。と考えても、人間は一度に複数の目標は達成できない。
まずは、ウォーキングから始める。
それが達成できたら、英単語を覚えることにチャレンジする。
このように、一つずつ「成功体験」を積み重ねていくことが大切。
あなたもぜひ、小さな目標を一つ考えて、小さく行動して、小さな成功体験を積み重ねて欲しい。
⑤ ネガティブな感情が湧いて来たら思考を止める
ネガティブな感情にとらわれている自分に気がついたら、すぐに思考を止めることが大切。
強い劣等感を抱いているときは、「どうせ自分なんて」というネガティブな感情にとらわれがち。
ネガティブな思考を止めることで、強い劣等感を抱く機会をなくせる。
次のようなネガティブな感情は、何かにチャレンジするエネルギーを奪う。
・どうせ自分は志望校に受からない
・どうせ好きな人からフラれてしまうんだ
思考を止めるためには、次のような方法がオススメ。
・鼻をつまんで息を止め、感情を感じる脳に一時的に酸素を送るのをやめる
・歌を歌う
・体を動かす
・暗記や仕事など、頭を使うことを始める
ネガティブな感情が湧いてきたと思ったら、ぜひ試してみて欲しい。
⑥ 理想の自分を絵に描く
理想とする自分を絵に描くことで、強い劣等感を克服する方法もある。
絵を描くことにはセラピー効果があり、理想的な自分を描いていると心がエネルギーに満ちてくる。
特別な画材は不要で、次のような「よくあるもの」で大丈夫。
・画用紙や自由帳などの白い紙
・クレパスや色鉛筆などの多色の筆記具
描くことの例は、次のようなもの。
・A大学でキャンパスライフを送る自分
・テニスの大会で優勝カップを手にしている自分
・素敵な恋人とデートしている自分
顔の表情や服装まで、丁寧に描き込み色を塗ろう。
下手でもかまわない。
心を込めて描くことが重要。
幼稚園児レベルの絵しか描けなくても、かなりの効果があることが実証されている。
完成した絵は、飾ったり取り出しやすいところに保管しておいて、強い劣等感に飲み込まれそうになったら眺めるようにする。
ネガティブな感情を追い払って、理想の自分を頭にインプットできる。
理想の自分を絵に描くことで、あなたの中に「理想の自分になるために行動しよう」という意欲がわいてくる。
紙と筆記具だけで簡単にできるので、ぜひ試してみて欲しい。
⑦ 原因の理解と深掘りをする
あなたがなぜ劣等感を抱いているのか、その原因を理解して深堀りをしてみよう。
自分の気持ちに整理がつき、劣等感を克服するきっかけになる。
なぜなら、強い劣等感を抱いているときは視野が狭くなりがちだから。
一度立ち止まり、自分を見つめ直す時間が大切。
例えば、あなたが次のような劣等感を抱いていたとしよう。
・自分は友人より勉強ができないからダメだ
では、なぜこのような劣等感を抱いているのだろうか。
原因を深堀りしてみると、さまざまなものが出てくるはず。
・親が常に友人と比較してくる、勉強ができない=ダメだと思い込んでいる
・勉強以外のスポーツや芸術に目を向けられていない
原因が理解できたら、それを解消するように行動してみよう。
・親に比較しないでほしいと伝える
・本当に勉強ができないとダメなのか調べてみる
・勉強以外のスポーツや芸術に目を向けてみる
すると、劣等感を抱く原因がなくなり、克服につながる。
なんとなく劣等感を抱いている場合は、一度立ち止まり、何が原因なのかを深掘りしてみて欲しい。
⑧ 趣味やポジティブな言葉に触れる
趣味に没頭したりポジティブな言葉に触れたりすることによって、劣等感を忘れられたり克服できる。
基本的に、趣味に没頭すると、ストレスが軽減する。
その結果、心に余裕ができ、劣等感に対しての考え方が変わる。
また、ポジティブな言葉に触れるためには、人とコミュニケーションを取ったり、本を読んだりすることが有効。
自分以外の人の前向きな考え方に触れることによって、劣等感に対して新たな価値観を加えられる。
強い劣等感を克服するために、勇気をもって行動を起こしてみよう。
② 好きなものリストを作る
アスペルガー症候群の人にとって、普通に社会生活を送ること自体が超ストレス。
定型発達の普通の人たちが当たり前に出来ていることがなぜかできない。
これは脳の構造自体が、定型発達の普通の人たちとアスペルガー症候群の人とでは違うのが原因。
普通に生活していてストレスが溜まるときは自分が少し好きなものと、とても好きなものを50~100個リストアップする。
動物が好きなら犬の写真を見る、ライオンの画像を検索するなど、些細な楽しみでも何でも良い。
これをスマホのメモや紙に書いて持っておいてストレスを感じたときにそれを眺めて実行する。
ストレスを抱えて家に帰ってきたときも同じことをする。
お風呂が好きなら帰宅後、すぐにお風呂に入って気分転換する。
外から家に帰ると緊張状態から解放されるので、家族にイライラをぶつけることも多いのがアスペルガー症候群の特徴。
ストレスをため込むのではなく自分が好きなことや興味があることを写真にしたりメモにしておくことで、小さなストレスを常に解消して大きな爆発を起こさないようにする。
③ 自分に合った職業を探す
アスペルガー症候群の人の特徴として興味がないことには全く力を発揮できない。
これはADHDの人にも同じ特徴があり、両者とも興味を持ったことには24時間365日、寝るのも食べるのも忘れて没頭する。
今の仕事や学業が自分の興味がないことだとアスペルガー症候群の人もADHDの人も続かない。
自分に合った職業を探すことで興味を持って仕事や学業ができるので成果も出やすいし本人も楽しい。
アスペルガー症候群の人に合った職業
・病理医
・写真家
・建築士
・弁護士
・大学教員
・専門事務
・予備校講師
・設計技術者
・工芸品作家
・精密材料加工
・プロゲーマー
・プログラマー
・アフィリエイト
・一人でできる仕事
・ノルマがない仕事
・ウェブデザイナー
・タスクが明確な仕事
・ライン作業高所作業
・ゲームクリエーター
・システムエンジニア
・ファッションデザイナー
・集中力や記憶力が求められる仕事
ADHDの人に合った職業
・営業職
・研究職
・経営者
・ゲーマー
・デザイナー
・ITエンジニア
・Webデザイナー
・ユーチューバー
・イラストレーター
・想像力を生かせる仕事
・専門的な知識や技術を必要とする仕事
・興味関心があることに没頭できる仕事
④ 実況中継して自分を客観視する
アスペルガー症候群の人とADHDの人は自分を客観視することが苦手。
どうしても無意識のうちに先入観や自分の世界に入ってしまって周りが見えなくなる。
これを過集中と呼び発達障害の特性の一つである。
過集中がひどくなると自分の世界しか見えなくなり自分が他人に与える影響を考えなくなる。
そんなときに自分を客観視して自分の先入観や過集中を和らげる方法がある。
それは「自分が今考えていることを自分で実況中継する」こと。
自分の考えを声に出して自分の耳で聞くことで自分を客観的に見ることができる。
これをメタ認知と言って自分自身を上からキャラクターとして操作できるようになる。
自分で自分を操作できるようになるとネガティブな考えが浮かんだときでも、自分で自分を実況中継することでこれはアスペルガー症候群の特徴だ、ADHDの特徴だと自分に言い聞かせることができる。
自分で自分を操作すると自分で自分をストップできるので、他人に迷惑をかけることが減る。
⑤ 共感することをマニュアル化する
アスペルガー症候群の人は症状として他人の考えや思いに共感できない特徴がある。
本人には全く悪気がなくそもそも、人となぜ関わるのか、なぜ共感が必要なのかを理解できない。
定型発達の普通の人たちは人間関係を維持するために他人が言ったことや、やったことに共感してチームワークを形成する。
それをどう頑張っても出来ないのがアスペルガー症候群。
そんな共感が苦手なアスペルガー症候群の人は共感するということをマニュアル化すると良い。
人と話しているときに相手が不安に思ったことや、楽しかったこと、悲しかったことや喧嘩したことなど、話しを聞く度にメモを取る。
普通に雑談しているときにメモされると気味悪がられるが仕方ない。
アスペルガー症候群の人は紙に書いたり、メモを取ることで文章として感情を理解することができる。
声が出ない障害者の人が筆談をするように、目が見えない障害者の人が点字を使うように、アスペルガー症候群を改善するには細かくメモを取ることが有効。
一つ一つの他人の感情や発言を細かくメモをして貯めていくことで、共感マニュアルが出来上がる。
共感することをパターンとして覚えることで次に同じような状況になったときに、そのメモから共感を引っ張り出すことができる。
⑥ 笑顔を習慣にするためのアンカリング
アスペルガー症候群の人の特徴として表情が無表情になることがある。
これは本人は気づいていない場合が多く周りから見ると怒っているのかなと心配になる。
本人は特に不機嫌でも起こっているわけでもないのに、少し考え事をしてる間に無表情で止まってしまう。
これは脳の前頭葉の一部である、下前頭回の神経活動が低下しているために起こる障害。
そんな無表情が無意識に起こってしまうアスペルガー症候群の人は、笑顔を習慣にするためにアンカリングという目印を使って欲しい。
例えば、にこちゃんマークのシールを常に持っておき、そのシールを見たら笑顔になるというルールを作る。
スマホのホーム画面に、にこちゃんマークの画像を貼っておき、スマホを開く度に笑顔になる練習をする。
全てをマニュアルやルーティン化しないと、無意識で出来ないのがアスペルガー症候群の特徴。
笑顔を作るきっかけを設定しておくだけで、自然と無表情で固まるのを抑えることができる。
⑦ 無意識にこだわっていることを認識する
アスペルガー症候群の人もADHDの人も、こだわりが強い傾向がある。
これは人間が動物として持っている本能で自分のルールやこだわりを持つことで自分を守る防衛本能。
定型発達の普通の人たちに比べて、アスペルガー症候群の人やADHDの人はこの防衛本能が強い。
現代の一般社会ではこだわりやマイルールが強すぎると、周りと協調性が取れず孤立する。
そんなこだわりやマイルールが強いアスペルガー症候群の人やADHDの人は、自分のこだわりに気づくことから始めて欲しい。
▼ 自分のこだわりに気づく方法
自分が日常生活でルーティン化していること、必ず繰り返してやらないと気が済まないことをリスト化する。
そのリスト化したこだわりをあえてやらない日を作る。
こだわったことやマイルールを崩した自分を褒める。
こだわりは完璧主義にもつながるので、この方法を試すことでわざとルーティンやマイルールを壊してちょうど良い加減で日常生活を送ることができる。
いい加減なテキトーを継続することで、日常生活ではそれが丁度よい適当を生み出してくれる。
⑧ 興味がないことに興味を持つ訓練をする
アスペルガー症候群の人もADHDの人も、自分が興味がないことには全く関心を示さない。
自分一人で生きていくにはそれでも良いが、一般社会で定型発達の普通の人たちと共存して生きていくためには興味がないことにも興味を持たないといけない。
そんな興味がないことに興味が持てない、アスペルガー症候群やADHDの人のために改善策をお教えする。
▼ 興味がないことに興味を持つ方法
自分にとっては重要だったり関係することだけど、興味が持てないことをリスト化する。
例えば、人とコミュニケーションを取るのが興味が持てないなら、挨拶を必ずする、話している間に笑顔を5回作るなど、自分が興味が持てないことにノルマを設定する。
ノルマを達成したら、自分の興味があることをご褒美として自分自身に与える。
例えば、スマホゲームが興味があるならノルマを達成したら好きなスマホゲームを思い切りやるなど。
必ずノルマと報酬を決めて興味がないことをやった後は自分にご褒美をあげる。
このアメとムチをルーティン化することでどうしても興味が持てないことを興味が持てるように矯正していける。
習慣を変えるだけで対人関係は改善する
以上が、今回ご紹介したかった、ASDの対人関係を劇的に良くする究極の改善法。
自分がASDだと知り、ASDの特性を知り、ASDを改善するための習慣や知識を手に入れることで、急激に劇的に対人関係や人生そのものが良くなっていく。
そのことを僕自身が経験し体現してきた。
何も知識がないと、ただただ生きづらい人生を送るのがASDやADHDの人の共通した特徴。
ギャンブル依存症になったり、アルコール依存症になったり、対人関係がめちゃめちゃになったり、家族との仲が悪くなったり、離婚したり。
僕はギリギリ自分の人生を軌道修正して、大失敗を起こす前に、正しい知識や生活習慣を手に入れ、重度のアスペルガー症候群の特性を持ちながらも、なんとか幸せな毎日を送っている。
ぜひとも、僕と同じようにASDやADHDの良くない特性に悩んでいる人は、今回の改善法を実践してみて欲しい。
何も行動しなければ、何も変わらないので、少しずつでもいいので、毎日の習慣を変えてみて欲しい。
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