今回は、
たった7日間でASDやADHDの脳が超活性化する
4つのブレインマネジメントテクニクについて解説します。
ブレインマネジメントとは何かと言うと、
自分の思考や感情、
行動を効果的にコントロールし、
脳の機能を最適に活用するための手法や練習のことを言います。
ブレインマネジメントを身につけることで、
脳のパフォーマンスが向上し、
日々の生活の質が格段に上がります。
目次
ブレインマネジメントが持つ12のメリット
ブレインマネジメントには12のメリットがあります。
- 記憶力が良くなる
- 注意力が上がる
- 判断力がつく
- 集中力が上がる
- 問題解決能力が上がる
- 創造力も上がる
- 雑談が得意になる
- ネガティブな感情が抑えられる
- クリエイティブな発想ができる
- 仕事の効率が上がる
- 大勢での話しについていける
- 自分自身を客観視でき、気持ちや考え方を制御できるようになる
4つのブレインマネジメントテクニック
ブレインマネジメントテクニックは4つあり、
それぞれをたった7日間やるだけで、
ASDやADHDの人の脳が超活性化して、
定型発達の普通の人が持っていない力を
圧倒的に発揮できるようになります。
- ワーキングメモリを鍛える
- 注意制御機能を鍛える
- メタ認知を鍛える
- 抑制機能を鍛える
『ワーキングメモリ』とは、
脳内の短期的な記憶領域のことで、
この記憶領域を鍛えることで、
大勢での雑談にもついていけるようになり、
グループやチームでの仕事にも力を発揮できるようになります。
『注意制御機能』とは、
脳がある一つの情報にだけ焦点を合わせ、
それ以外の情報を無視する能力です。
注意制御機能を鍛えると、
学習や仕事に対する集中力が上がるので、
学校成績が上がったり、
仕事の効率が良くなって、
会社からの評価が上がり、
結果として役職や給与がアップすることにつながります。
『メタ認知』とは、
自分の目線から相手や周りを主観的に見るのではなく、
鳥が飛んでいる目線から自分自身を俯瞰して見るように、
自分に起こる出来事を客観的に判断できる能力です。
メタ認知ができるようになると、
たとえ、ネガティブな出来事が起こっても、
「これは皆んな起こることだから別に大したことじゃないな」
と、広い心で普段の生活を送ることができます。
逆にメタ認知が出来ていないと、
「なんで、自分だけがこんな不幸な目に遭うんだ」
と、自己嫌悪に陥る原因になります。
『抑制機能』とは、
簡単に言うと『我慢する』ことです。
抑制機能が鍛えられると、
目先の欲求に惑わされなくなり、
無駄な時間や非効率なことに
自分の時間を使わなくなります。
結果、本来集中すべき学業や仕事に専念でき、
学力が向上、
仕事での成果も高まるので、
出世でき給料も上がります。
脳機能のセルフチェック
ブレインマネジメントを行う前に、
まずはあなたの現在の脳機能をチェックしましょう。
今の脳の状態を知ることで、
「うわっ、俺の脳やばいな…」
「いやいや全然、脳機能衰えてないな。」
って、ご自身の脳の状態を客観的に見ることができます。
セルフチェックに当てはまる数が多いほど、脳の前頭前野の機能が停止している状態です。
▼ レベルA:0〜10個
前頭前野の機能がとても高い。
ご自身の才能を十分に発揮できる。
▼ レベルB:11〜21個
前頭前野の機能が高い。
少し能力開発を行うと、一流が『超一流』になる。
『超』が付くことで、
あなたの世界は別次元になる。
▼ レベルC:22〜23個
前頭前野の機能は平均的。
ブレインマネジメントを行うと、
あなたの才能が開花。
スペシャリストとして、
高評価と高待遇が約束される。
▼ レベルD:34〜45個
前頭前野の機能が少し低い。
日常生活や仕事でトラブルが起きやすく、
劣等感や生きづらさを感じているはず。
ブレインマネジメントを行うと、
確実に解決できる。
▼ レベルE:46〜53個
前頭前野の機能がとても低い。
普通の日常生活を営むことも大変な状態。
大至急、ブレインマネジメントを行う必要がある。
□ 雑談が苦手
□ 暗算が苦手
□ 劣等感が強い
□ 忘れ物が多い
□ 傷つきやすい
□ 鬱になりやすい
□ 不安を感じやすい
□ 怒りを感じやすい
□ 目標をすぐに忘れる
□ 無気力なことが多い
□ 怒りを抑えられない
□ 天然ボケと言われる
□ とても緊張しやすい
□ うっかりミスが多い
□ 部屋を片付けられない
□ 発言がコロコロ変わる
□ 寝ても疲れが取れない
□ 優先順位がつけられない
□ 予定を逆算することが苦手
□ 予定をすっぽかしてしまう
□ 定時の起床就寝ができない
□ とっさの一言が出てこない
□ 他人の短所ばかりに目がいく
□ 嫌なことを先送りしてしまう
□ 苦手な人にばかり注意が向く
□ 興味があちこちに移ってしまう
□ 何らかの感覚過敏を持っている
□ 仕事の全体像を把握するのが苦手
□ 嫌な出来事をいつまでも引きずる
□ 飽き性でどんなことも長続きしない
□ 外出中、人の視線がとても気になる
□ ネットをダラダラと見続けてしまう
□ 出発直前に関係のないことをやり出す
□ バッグに物をたくさん詰め込んでいる
□ 体の感覚に従うことが正しいと思っている
□ 突発的な出来事に対応できず固まってしまう
□ 心配事があると、それをずっと考えてしまう
□ 仕事中に無関係なことを延々と考えてしまう
□ 口頭で説明されると理解できず覚えられない
□ いつもギリギリにならないと取りかかれない
□ 勉強、仕事中にいつもスマホをいじってしまう
□ 緊急な仕事が3つ以上入ると、どれかを忘れる
□ 学生時代、頑張っても成績が悪い科目があった
□ にぎやかな場所だと、相手の話に集中できない
□ オフィスは周囲の音が気になって集中できない
□ いつも思考や想像が止まらず頭の中がうるさい
□ 風呂や歯磨きなど衛生管理が面倒でやりたくない
□ 気をつけていても、いつも約束の時間に遅刻する
□ 相手が答えている最中に、別の質問を被せてしまう
□ 知能は平均なのに、読み書きや計算などが極端に苦手
□ 甘いもの、酒、タバコなど、我慢できないものがある
□ 少しでも視覚情報が増えると目の前のことに集中できない
□ 人の話しを聞いても、その場と関係のないことを考えてしまう
いくつ当てはまりましたか?
ちなみに僕は51個当てはまったので、
レベルEで、
前頭前野の機能は死んでます。
ASDやADHDの人は、
今回のセルフチェックに当てはまりやすい傾向があるので、
次から説明する
『4つのブレインマネジメントを7日間』
ぜひ、やってみてください。
7日間の4つのブレインマネジメントテクニック
ここからは、
実際に具体的な
4つのブレインマネジメントテクニックを
解説していきます。
たった7日間、
継続してやるだけで、
あなたの脳機能は見違えるほど、
活性化していきます。
①ワーキングメモリを鍛える
ワーキングメモリとは、
短期記憶や作業記憶と呼ばれ、
脳内の情報を一時的に保持し、
処理するための脳の機能です。
例えば、
『会話をするときに相手の言葉を記憶しておいて返答する能力』
や、
『計算を頭の中で行うときに数字を一時的に保持する能力』
が、ワーキングメモリです。
ワーキングメモリは日常生活のあらゆる面で、
重要な役割を果たしています。
学習や問題解決、
計画立案、
理解力、
判断力など、
プライベートも仕事もワーキングメモリが不可欠です。
強いワーキングメモリ能力を持つ人は、
情報を効率的に扱い、
複数のことを同時にこなすことができる傾向にあります。
ワーキングメモリを鍛えることで、
あなたもプライベートが充実し、
仕事の処理速度が上がり、
結果として人からの信頼や
職場での評価が上がり、
出世や給与アップにつながります。
- 逆復唱
- 同時並行処理に積極的に取り組む
① 逆復唱
逆復唱とは、
文字や文章を記憶して逆から読むこと。
例えば、
『りんご』を『ごんり』と読んだり、
『しんかんせん』を『んせんかんし』と読む。
逆復唱をすることで、
文字や文章を覚えながら、
逆順に処理するので、
ワーキングメモリが鍛えられます。
最初から長文に挑戦せず、
『いぬ』→『ぬい』
『ねこ』→『こね』
など、2文字程度の簡単な単語から始めていきましょう。
徐々に慣れてくれば、
『すいかをたべた』→『たべたをかいす』
など、文字数を増やして記憶しながら口に出してみましょう。
この逆復唱を7日間継続することで、
ワーキングメモリが見違えるほど鍛えられます。
ASDやADHDの人は、
耳から入ってくる聴覚情報を上手く処理できないので、
書いている文字や文章は逆復唱せずに、
YouTubeなどから聞こえてくる音声の単語を聞き取って、
逆から口に出して読む習慣を付けてみましょう。
② 同時並行処理に積極的に取り組む
ワーキングメモリは、
電話で話しながらメールを打つというような、
同時並行処理のときに働きます。
仕事でも家事でも、
こうした同時並行処理は日常的に発生します。
車の運転なども同時並行処理の連続だし、
料理も同時並行処理をしないと上手く作れません。
ASDやADHDの人にとって、
同時に複数のことをこなすのは、
すごく難しくストレスが溜まります。
でも、あえて挑戦してみることで、
ワーキングメモリが鍛えられて、
徐々に楽になってきます。
- 運転中に会話をする
自動車を運転しながら、助手席の人と会話をする。
運転に集中しつつ、会話の内容にも注意を払う必要がある。
- 料理中に電話に出る
料理をしながら電話で会話する。
食材の切り分けや調理のタイミングを見計らいつつ、
電話の内容にも対応する。
- 勉強しながら音楽を聴く
学習資料を読みながら、背景で音楽を流す。
テキストに集中する一方で、音楽にも集中する。
- 仕事中にメールをチェックする
プロジェクトの作業を進める一方で、
定期的にメールをチェックして返信する。
作業の中断と再開が繰り返される。
②注意制御機能を鍛える
注意制御機能とは、
脳の意識を一つの点にだけ合わせ、
それ以外の情報を無視する能力です。
注意制御機能を鍛えると、
学習や仕事に対する集中力が上がるので、
学校成績が上がったり、
仕事の効率が良くなって会社からの評価が上がり、
結果として役職や給与がアップすることにつながります。
- 一点注視・自己暗示
- 音の聴き分けワーク
- マッサージボール集中ワーク
① 一点注視・自己暗示
身の回りにある、どこか一点を選びます。
例えば、
『ボールペンの先端』のように、
ごく小さな点を選びます。
一点を決めたら、しっかりと目を見開いて、
集中して3〜5秒の間、
見続けてください。
次に、
「私はボールペンの先に集中している」
と、口に出して言うことで、
自己暗示をかけます。
これにより注意制御機能が向上し、
前頭前野がどんどん鍛えられていきます。
② 音の聴き分けワーク
聴覚を使った注意制御機能の鍛え方です。
パソコンでYouTube動画を5つ同時に再生します。
5つの動画は別々の音が鳴っているものを選びます。
例えば、
- 道路工事の音
- 電車が走っている音
- 車が走っている音
- 鳥の鳴き声
- 滝の水音
など。
5つの動画を同時に再生しながら、
一つの動画の音だけを集中して聴いてみてください。
さまざまな音の中から、
自分が聴きたい音だけを聴き分けられるようになると、
注意制御機能が格段に鍛えられるようになります。
③ マッサージボール集中ワーク
触覚で注意制御機能を鍛えるセルフワークです。
100円ショップなどで売っている、
硬めのトゲが付いた手のひら大のマッサージボールを用意します。
これを手で握ってマッサージボールの感触に意識を集中させます。
どの指の、どの部分にトゲが当たっているか。
気持ちいい場所はどこで、
痛みを感じるのはどこか。
全体の重さなど、
細かく感触を味わいます。
これにより、
さまざまな刺激から、
特定の刺激に意識が集中できるので、
注意制御機能が高まります。
ネガティブな感情が湧き上がってきたときなど、
手元にマッサージボールを置いて握るようにすると、
指先に意識が向くようになるので、
気持ちが楽になる効果もあります。
③メタ認知を鍛える
メタ認知とは、
自分の目線から相手や周りを主観的に見るのではなく、
鳥が飛んでいる目線から自分自身を俯瞰して見るように、
自分に起こる出来事を客観的に判断できる能力です。
メタ認知ができるようになると、
たとえ、ネガティブな出来事が起こっても、
「これは皆んな起こることだから別に大したことじゃないな」
と、広い心で普段の生活を送ることができます。
逆にメタ認知が出来ていないと、
「なんで、自分だけがこんな不幸な目に遭うんだ」
と、自己嫌悪に陥る原因になります。
- 実況中継・タッピング
実況中継・タッピング
実況中継は、
自分が今思っていることを口に出して話したり、
心の中で唱えることで、
自分が考えていることを自分自身で再認識するテクニックです。
実況中継をすることで、
ネガティブな感情が湧き上がってきても、
「自分は今、ネガティブな感情が湧き上がっている」
「これは自分自身が感じているだけで、もう過ぎたことだ」
「もう二度と、あんなネガティブなことは起こらない、大丈夫」
と、自分自身の感情をなだめることができます。
実況中継をしないと、
「また嫌な思い出が蘇ってきた」
「つらい、誰か助けて」
「もう無理だ」
と、自分自身をさらにネガティブに追い込んでしまいます。
タッピングは、
ネガティブな感情が湧き上がってきたら、
すぐに両足の太ももを
交互に手でパンパンパンと、
軽い力で叩きます。
タッピングをすることで、
ネガティブな感情を打ち消すことができます。
タッピングをすると、
ネガティブな感情を思い出す脳内の処理と、
太ももを叩く脳内の処理がぶつかり合います。
脳からすると、
ネガティブな感情を思い出しながら、
太ももを叩く行為は、
かなり複雑な処理になるので簡単にできません。
自動的に勝手に湧いてくるネガティブな感情を
強制的にタッピングで打ち消すイメージです。
習慣化することで、
次第にネガティブな感情が湧いてこなくなります。
④抑制機能を鍛える
抑制機能とは、
簡単に言うと『我慢する』ことです。
抑制機能が鍛えられると、
目先の欲求に惑わされなくなり、
無駄な時間や非効率なことに
自分の時間を使わなくなります。
結果、本来集中すべき学業や仕事に専念でき、
学力が向上、
仕事での成果も高まるので、
出世でき給料も上がります。
- 5秒だけ我慢する
5秒だけ我慢する
本来はやるべきと分かっているのに、
なかなか集中できずに、
思わず自分がやりたいことをやってしまう。
そんなときは、
『5秒だけ我慢する』
のをやってみてください。
例えば、
仕事をしているときに、
どうしてもスマホが気になる。
いつもならすぐにチェックするところを
5秒だけ我慢。
5秒我慢したらスマホを見ます。
ゲームやタバコ、お酒でも同じです。
やりたいという欲求が出たら、
5秒、我慢。
その後は、やりたいことをやります。
抑制機能を鍛えるのは筋トレと同じで、
最初は軽いダンベルから持ちます。
5秒我慢できたら、
次は10秒、
次は20秒と、
徐々に我慢する秒数を増やしていきます。
7日間継続する頃には、
「あれ?あまりスマホを見たくないな」
「ゲームに依存しなくなくなったな」
「タバコを吸うタイミングが減った」
「お酒は必要ないな」
と、自分の欲求に打ち勝つことができます。
まとめ
『たった7日間でASDやADHDの脳が超活性化する4つのブレインマネジメントテクニック』
如何でしたか?
一つ一つのテクニックは、
非常に簡単でやりやすく、
意識すれば7日間は簡単に継続できると思います。
ASDやADHDの人の脳機能は、
定型発達の普通の人たちに比べると、
前頭前野の活動が低下しがちです。
今回のブレインマネジメントテクニックを
ぜひ使ってみてください。
習慣化することで、
あなたが持っている特別な能力を
さらに発揮することができます。
ASDやADHDの人が持っているネガティブな症状を改善し、
ポジティブな特性だけを集中して伸ばしていきましょう。
それでは、
まだまだ、ASDやADHDの方に向けた
知識や情報を集めまくって、
より良いコンテンツを作っていくので、
次回をお楽しみに。